顔の良い男が好き

2次元も3次元も

コンシューマーの乙女ゲーって良い

絶賛遙か7プレイ中である。

つくづく感じるのは、コンシューマーゲーム機でプレイできる乙女ゲーって素晴らしいということだ。

最近、何年前くらいからだろう……うたプリの大ヒットを最後に乙女ゲームの爆発的なヒット作が出ていない。

いや、アレはアニメがきっかけだし、ヒットの規模が違うし、あまり乙女ゲーム要素は関係ないとしても…でも、うたプリには感謝しているのだ。「乙女ゲーってアレでしょ?夢小説みたいなの」という感じのことを、同類と思っていたオタクからも冷たく言われがちだった乙女ゲーが、やっと一段階上の理解を得た気がしたのだ。

実際、身近なオタクがうたプリをきっかけに乙女ゲーにハマっていく経過を見た。乙女ゲーが盛り上がると嬉しいな~と思っていた。

 

ときメモGS2とか遙か3・4とか緋色の欠片、薄桜鬼あたりがビーズログと電撃ガールズスタイルの記事を埋めていた頃は、私もいろんな乙女ゲームに手を出していた。

数年にわたり、VitaminXとか、ディアマイサンとか、三国恋戦記とか、毛色の全く違う乙女ゲームがいろんなメーカーから発売されていた。男性向け大手のダ・カーポシリーズの女性向けなんかもあった。うたプリブロッコリーだ。PCを含め、かなり挑戦的な内容のものもあった。それぞれの売れ行きは一般のゲームと比べるとかなり少ないものだろうが、タイトル数だけは多かった。

私が一番熱中していた時期であるから、思い出補正は多々あると思う。最近は乙女ゲー界隈から離れていたのであまり偉そうなことは言えない。今だって良作はあるし、人気があるタイトルもあるだろう。でも活気がなくなったことは確かだと今のSNSを見て思う。

うたプリのアニメが放送された少しあとが、今も続くソシャゲの一大ブームの始まりと少し被っている気がする。あくまで「気がする」だけなので詳しいことはわからない。ただうたプリにハマった知り合いのオタクがしばらくしてソシャゲにハマっていた覚えがあるだけだ。

それから乙女ゲー的な要素を含むソシャゲが立て続けにヒットして、すっかりコンシューマーゲームが減ってしまった。ユーザーが必ずしも被っているわけではないと思うが。

これはRPGとか他のジャンルでもあることだろう。しかし乙女ゲー界隈、いや、男性向け女性向け問わず、SLG・ADV・ノベルゲー……恋愛ゲーム全般には特に大ダメージを与えたと感じた。

元々ニッチな業界だった乙女ゲーやBLゲー、ギャルゲーは、ゲーム機やパソコンがないと出来なくて、プレイ時間も長い。単に時代に合わないのだろう。他にも色々な理由はあるのだろうが。

私も学生だったのが社会人になり、ゲームに掛けられる時間は減った。それでもネオロマや他の好きなメーカーの新作は地道にプレイしていた。

熱心なファンが多いジャンルでもあり、今なお語り継がれる名作が存在しているのは確かだ。それらのゲームに救われたり、元気を貰ったり、号泣したりした。楽しかった。

それに乙女ゲーだけでなくBL、ギャルゲー問わずこの手のゲームは間口が広くて底も天井も果てしなく「何でもアリ」感がすごいところも魅力なのだ。

超大手ゲームメーカーから同人サークルが出したゲームまでが同じ界隈に入り乱れる。同人ゲームから始まり誰もが知る一大企業にまで登り詰めたメーカーもある。内容も、学園ものから社会人、人外にファンタジーエログロなんでもアリだ。上半身裸の男の体をタッチペンで拭いて……コンシューマーでも色々あった。

 

しかしソシャゲが台頭し、継続的なプレイが求められる独特の様式が全く肌に合わない私は、ゲーム自体から離れてしまった。

ガチャとかイベントとか関係なく、買い切りで全部攻略できるゲームがやりたい…と思ってしまうのだ。

乙女ゲー要素があって人気があるゲームは大体ソシャゲだし、気になる新作もない。色々あって飽きてしまった感があった。

私はBLもギャルゲーも少しだがプレイしていて、好きな作品やメーカーもあった。大手はまだ生き残っているが、大手はそう短期スパンで新作をリリースするものではない。

元々地盤がしっかりしたジャンルではない。今は無きメーカーも多い。

オトメイトアイディアファクトリーは今も頑張っているようだが、一時期はブイブイ言わせていたD3なんかはもうほぼダウンロード専用……それくらい、パッケージ版を発売するというのがリスキーなのだろう。わかる。そりゃそうだ。

ダウンロードのほうが便利だし、実際私もダウンロードを利用しているが、パッケージがあることはやはり大きい。

そんな世知辛い世の中で、遙か7が33,000円もする限定版を含めリリースするのはすごいことだと思う。しかも一番高い箱はもう品切れ状態らしい。私も家電量販店にパッケージ版を買いに行ったら全て品切れだったのでダウンロードした。箱は収納がないので我慢している。

コーエーテクモという大きな会社からリリースされるのだから当然かもしれない。でもすごい。5や6が発売された頃ともかなり状況が変わっているはずなのに、初動が1・4万を超えたというのもすごい。

20年かけてグラフィックやボイスなどのクオリティを上げながらもシリーズとしての系譜を保ち、ナンバリングタイトルだけでも7作もリリースしてきた乙女ゲームというニッチな業界のゲーム。これだけでもすごいことだ。

やっぱり乙女ゲー、ネオロマって良いなと思った。

売上を見たときは今もプレイしてる人がこんなにいるんだ!と感動した。本当に良かった。なんだか嬉しくなった。

ルビーパーティーの方々、これからも頑張ってください。そして遙か7を発売してくれて、本当にありがとうございますと伝えたい。

別にソシャゲにどうこう言う気はない。流行っているものがあるのは知らなくてもなんだか楽しい。

でも、しっかりとキャラクターの物語に向き合うことができるコンシューマーの乙女ゲームは、やはり私に合っていると感じた。伏線が他のルートで回収されたり、全て攻略しないと真相が分からなかったり。

この順番で攻略したほうが良い!とか、このキャラは全員終わらないと攻略できない!とか、みんなで情報を交換するのも楽しい。

遙か7も楽しい。久しぶりのネオロマだったが、やっぱり楽しい。

いやでも追加ディスクは欲しい!長政ともっとあれこれしたいよ~

そのためにも、遙か7が、遙かシリーズが盛り上がりますように。

そして乙女ゲーム、女性向け・男性向けゲーム界隈がまた盛り上がりますように!